しっぽをくるん

ぺらねこのにっき

今できることを正直に書くこと。

東京大学セクシャルマイノリティを含むすべての(非マイノリティも身体の障害を持つ人も)学生に向けて公開したガイドラインについて、見聞を深めたい。

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/actions/sogi.html

該当のURLはこちら。

 

 

このガイドラインには特筆すべき点が3つある。

 
その1

ガイドラインが現状のもので将来変更される可能性について明記されていること。

 

その2
セクシャルマイノリティが利用できる施設や、合理的配慮をする場面を実例を挙げて書いている。
合理的配慮と書いたのは、全てにおいてセクシャルマイノリティが特権的に優先されるわけではなく、例えば宿泊研修や健康診断などで、部屋割りや健診の時間について努力するけどうまく調整できないこともあるよいう意味。

 

その3
悩んだ時に相談する窓口として、マジョリティだけど、セクマイにカミングアウトされた場合、もしくはどのように相手を扱っていいかわからない場合の相談窓口が明示されてる。

これは一橋大学アウティング事例が、セクシャルマイノリティに懸想されたマジョリティ生徒が、うまく交際を拒否できなかったために起こった事案であるという捉え方に対して、誠意ある対応に思える。

 

セクマイとマジョリティの恋は、世代にもよるけれど、苦手な人はどうにも変えられない。

そして大事なのは、相手を無理に変えようとしないことだ。相手を変えてしまうのはやりすぎだから。

 

んで、このガイドラインを見てわかるのは、セクマイが安心して生活できるために相談する場所が少なすぎるということ。

また、マジョリティがセクマイについて考える時に相談できるところもまた少ないということ。

大学という小さな自治体でこの試みが行われ、その結果、どちらの立場でも利用できる相談窓口が国中に広まることを願う。

みずからの体と気持ちのズレについて、ジェンダークリニックは忙しすぎて、個々の相談に対応できていない。ジェンダークリニックは精神科医が対応しているにも関わらず、だ。

すくなくとも、都内ではジェンダークリニックの数自体が増えているにも関わらず、一箇所で両方の治療を継続的に受けられるところはほとんどない。実在はするのだが、鬱とトランスの相関を見ながら治療できる医師はいない気がする。

概ね全ての向精神薬はホルモン注射よりも効果が弱い。ホルモン治療によって思考の方向性も偏るし、注射直後と次回注射直前ではホルモンバランスの偏りも違うから体の調子や精神の偏り方も違う。自分の同一性が自分でもよくわからないのだ。これを気楽に相談したい。

少なくとも私は医者に説明するのも辛いし、調子が悪くなった時に飛び込みでジェンクリに行けるような環境でもない。

カウンセラーから医者を手配してくれるようならそうしてほしいし、突発的な気分の落ち込みにも対応しやすいと思う。

つまり、今めちゃくちゃ気分が落ちているわけだが、プロに頼んでなんとかしてもらおうとしても無理だと悟っている状態だ。

診察の機会が増えたり、相談の機会が増えることで、医師への信頼も深まるといいなと思う。

私だって、主治医ちゃんズは好きなんだが、好きなのと治療の効果が上がるのとは同じ議論に乗っけるようなことではない。好きじゃないなら別の医者を探したほうがいいということは確かだが、好きなのだから問題ないだろう。

気持ちがまとまらないのでつらつらと書き連ねてきたが、ここで終わろうと思う。

頓服を飲んで寝る。本日の目標は生存。

そんな日が減るように、何かを生産できる日が増えるようになりたい。