しっぽをくるん

ぺらねこのにっき

「悪い魔法使い」にならないために。

人間と人間をが関わると、社会や政治が始まるのですが、早い段階で「悪い魔法高い」という存在が現れます。

 

「悪い魔法使い」の定義は、誰かに災いが降りかかるとか、チャレンジが失敗するとか予言する人間。これだけです。

多くの場合「悪い魔法使い」は、そのコミュニティで知恵や権力のある人間だったりします。多くの場合「悪い魔法使い」はコミュニティの存続を願っていますし、何かにチャレンジする人に対して経験量などでアドバンテージを持っています。

なので、新しいことにチャレンジする人に向かって、「うまくいかないと思うよ」とか、「それ失敗するよ」と予言してしまうわけです。

もうちょっとEvilなら、コミュニティを存続させるための障害になると感じたことについて、成功の見込みが高くても「失敗するよ」と予言するかも知れません。

 

このとき「悪い魔法使い」は自分の判断に自信を持っています。チャレンジャーは「悪い魔法使い」が把握できない不可視の下準備を積んでいるのですが、「悪い魔法使い」は下準備のことを知りません。自分の過去の体験やチャレンジャーの過去の実績、業界の動向など、「悪い魔法使い」の直感で判断しているだけなのです。

 

物事を行うとき、ほとんどの事には、なんらかのチャレンジが付いて回ります。

「悪い魔法使い」は、色々な理由をつけてチャレンジャーの勇気を挫き、チャレンジする前に諦めさせます。

これは、コミュニティの成長を阻害する要因になります。動きのないコミュニティはそれだけで価値が下がります。構成員がどんどん老化するわけですから、仕方のないことなのですが。

 

このように、魔法使いが善意ベースで判断していても、簡単に「悪の魔法使い」になってしまうのが恐ろしさの本質なのです。

 

さて、本稿は「悪の魔法使い」にならないために。と題されています。

「悪の魔法使い」は、チャレンジャーの勇気を挫いてきまうのが問題なのです。しかし、本来持っている知識や経験を、チャレンジャーのために使えば、一転して「良い魔法使い」になり得ます。

「良い魔法使い」であろうとすれば、魔法使いの持っている知識や知恵は、チャレンジャーへの助言や応援として表出するでしょう。その時に、一緒に手を動かすことが、「良い魔法使い」として慕われる人の特徴です。

 

魔法使いが直感的に無理のあると判断しても、自分が過去に体験した失敗とおなじパターンに見えても、過去の事例をチャレンジャーと共有し、成功させる方法を一緒に探すことで、魔法使いとチャレンジャーのコンビは機能し、コミュニティは動き始めます。

 

自分が「悪の魔法使い」になっていないか、時々自分の行いを省みるのは重要です。いかに自分に影響力がないと思っていても、ある分野ではそうでもなかったりするからです。

 

そしてできれば「良い魔法使い」になるために、同じ内容でもより優しく、易しい言葉を使いたいなあと思っています。

言葉こそが魔法であるがゆえに。