しっぽをくるん

ぺらねこのにっき

焚火用メディバルトライポッドをカカッと製作する方法

焚火台にはトライポッドが便利

焚火台の上で料理を作る場合、網よりもトライポッドが便利です。
移ろいゆく焚火の燃え盛っているところに、鍋をほいほいと移動させることができるからです。
  そんなトライポッドですが、メディバルな装備でとなると、なかなか手にはいりません。 なぜなら、中世ファンタジーにヒンジ(折れ曲がる部分)など無いからです。

ヒンジがないから、といってトライポッドを諦めるのは、諦めが良すぎます。
中世ファンタジーの世界より、我々の世界が優れている文明、例えば物理を使います。

f:id:peraneko:20200228175342j:plain トライポッドを構成する最低の要件は、脚が3本とその脚をとめるためのサムシングです。
今回は、直径8mmの真鍮パイプに、ステンレス製の金色のリング(男性13号 高さ8ミリ)を使用しています。
リングに強い下向きの力がかかった場合、パイプ3本とリングの摩擦によって、トリポッドは安定する。というわけです。

トリポッドとして立つことができたところで、鍋をぶら下げる機能をつけねばなりません。
これは直径2mmの真鍮線を曲げて解決しました。

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ツルのようにフック型を作り、その下にチェーンをぶら下げます。
火加減の調節は、火と鍋の距離でおこなうので、チェーンで火力を調節できるわけです。
チェーンの長さ調節にはS字フックをつかいます。
チェーン下端にもS字フックをつかうので2個必要になります。

はい。これで折りたたむことができる、トライポッドの完成です。
ざっくりの材料費としては、こんなかんじ。
長さ1m、直径8ミリの真鍮パイプが3本(800円x3+税)
男性用の指輪 ゴールド系 13号 幅8ミリ(1000円 なんでって言われると困るんですが、このサイズが使いやすい……)

チェーン50センチ(400円くらいだったような……)
S字フック2個(200円ちょいだったような……)
真鍮線2mm(200円ほど)
リングにチェーンを繋げるのに使用。2mmは道具があればえいっと曲げられますが、3mmは割と頑丈なのでやめといたほうが無難です。

ザッツ・オール。
合計で4,500円位でそろうと思います。 真鍮特有の匂いが気になる方は、アルミパイプにしてもいいかもしれません。
オーバーテクノロジーですが、ご飯関連アイテムなので仕方のないところですね。

長さ1メートルの棒ですので、運搬には気を使います。


車が使えないときは、このようなケースが有るといいと思います。
長くてめちゃくちゃ硬いので、条件が揃うと刺さります。

というわけで、トライポッドがあるとお外でご飯がはかどるという話でした。