しっぽをくるん

ぺらねこのにっき

2019年キーボードの歩み

2018年のぺらねこはだいぶへこたれていたので、かねてより興味があったキーボード分割の儀を執り行うべく、SMKJ(セルフメイド キーボードジャパン)というDiscordにJoinして機会を伺っていた。

1月、遊舎工房さんが秋葉原に実店舗をオープン。
オープンが待てずに、店舗の位置を確認しにいく有様であった。

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この時、自作したいキーボードは3種類くらいに絞られており、海外で分割型キーボードとしてブイブイいわせていたLet"s SplitとHelix(5行)、Ergo42あたりが候補だった。

オープンの日かその週かくらいの勢いでお店に駆け込み、Meishiキットをゲット。
スイッチはKailhのスピードシルバーとスピードピンクだったのを覚えている。
キーキャップはガチャでゲットしたものを使っていた。
  

Meishiの組立を通じて、ファームウエアの厳しさを知る。ちょっと泣きそうになった。
SMKJのサポートをうけて、Meishiga動いたため、Helix5行を購入。
店内でないんさんに見守られながら組立して完成。
キースイッチはKailhのスピードシルバー。
ミント色でかわいいやつが生まれた(この頃はまだJIS配置)

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キートップに自作シールを貼ることで、キー配置を覚えやすくするなど工夫して、ロウスタッガード(いわゆる普通のキー配置)からオーソリニア(格子配置)への移行を完了。

この子はのちにアンダーグロー(キーボードの底面が光るタイプ)へと進化する。

キーキャップに刻印を入れたいが、好みのものがないという問題に直面し、ないならつくろうという気持ちで、「超かっこいい自作キーボードを作る本」という同人誌を作る。
付録に水転写デカールを付けた野心的な同人誌であり、貼り付けの手間がとんでもねえ以外は最高のアイテムとなった。
今でも虹色ホログラフ、箔押しデカールという豪華さは、他の追随を許さぬかっこよさだと思ってる。

 

1月のおわり頃だったかな。勢い余ってもう一台Helix5行を組む。
このころ、遊舎工房さんで作業に使わせてもらった温調ハンダゴテなどを揃え、覚悟を決める。
キーボードのバックライト化に挑み、何度かパリピになりつつも成功。
当時、LEDのはんだ付けはちょっと人類に早すぎるな、と思った。

 

いつしか冬が過ぎ、猫たちは天下一キーボードわいわい会Vol.2への参加を決めていた。
meishi展という恐ろしいイベントを控え、国内の腕に覚えのある猛者たちが、レギュレーション内で構想を練っている、そんな恐ろしい春だった。

https://yushakobo.jp/news/2019/04/02/meishi-ten/

 

名刺サイズの自作キーボードをどれだけ実用的にするか。
もしくはどれだけ「かけがえのないもの」にするか。
ぺらねこは、実用性に極フリすることを早い段階で決意。キャッチーなパーツとしてロータリーエンコーダを搭載し、その上で回しやすさを追求して生まれたのが、TONEシリーズの試作機(スペシャギャングスタエディション)だった。

スペシャギャングスタエディションは、初めての自作基板にもかかわらず、無事に天下一キーボードわいわい会Vol.2にまにあった。ファームとか自分で書くの初めてだったので、とても緊張したけど、比較的すんなり動いた。これはめちゃありがたかった。
ちなみに、設計のお手本にするべく購入したBDN9は数々の実験の材料としてボコボコにされ、その結果がTONEシリーズにフィードバックされている。BDN9に2個ロータリーエンコーダを乗せるとしんどくなるからオススメできない。

多分天キーVol.2直前にErgoDash親指付を制作。キースイッチはkailhのスピードピンク。現状のエンドゲームとして、毎日気持ちよく利用しています。

 

夏。
イカーフェアへの出展をキメる。SMKJのみなさんと最近の自作キーボード界隈のヤバさを一般入場者に見せつけるなどした。

hsgwさんのlainを入手し、早速組み上げる。
アリス配列*40%キーボードの快適さに気づく。


しかし、台風によって、各地が大きな被害を受ける。
テレビの報道などから負の感情を吸い込みすぎて、お気持ちが辛くなり、火を見たいという理由で焚火にドハマリする。
ソロの焚火はトイレに行くのが大変だから、2マンセルの焚火がいいぞ。


そして、再び冬。
天下一キーボードわいわい会Vol.3には、仲の良い皆さんと合同ブースで出展をキメる。
そして、TONEシリーズの後継機として、「TONE&NOTE」を発表、即座に発売開始。ついに左手専用ではなくなり、右手用と左手用の選択式組み立てキットへと大進化を遂げる。


こうして振り返ると一年は短いですね。
自作キーボードと焚火で終わってしまう……。