しっぽをくるん

ぺらねこのにっき

貴方にとって武器とはなにか

PCを使う仕事をする場合、インプットデバイスが持ち込めるかと、テキストエディタ、もしくはLL(ライトウェイトランゲージ)を利用できるかどうかが、かったるい仕事をぶっ飛ばすためのスレッショルドになります。
もちろん両方使えるほうが有利であり、その場合貴方の力は大きく拡張されます。

 

インプットデバイスは、マウスとキーボードのことです。
トラックボールでも構わないですし、タッチパッドでもいいです。
ただし、タッチパッドは高機能化が今一段落しているところで、Webブラウジングなどには便利な複数点タッチによるジェスチャーはそこそこ膾炙してきましたが、精密なカーソル操作に向いてないなど、いまだデスクでは多ボタンマウスを繋げて操作するのが丸いと感じます。

キーボードは疲れにくいものを使えばいいと思います。Windows系は終売(とてもかなしい)してしまいますが、Mac系は残るHHKB Lite2などが安くて効果の見えやすいキーボードではないでしょうか。ついでFilcoさんのMajestouchシリーズや、東プレさんのRealforceなどが好まれるようです。

マウスについては、いろいろ試して毎年1万円くらい使ってしまっているのですが、Razerのゲーミングマウスがド安定です。

https://www2.razer.com/jp-jp/store/dr/gaming-mice

親指に少なくとも2つ以上のキーがさわれるものを選んでおきましょう。
この2つのキーに割り付けるのはコピー(ctrl+c)とペースト(ctrl+v)です。異論はもちろんあるでしょうが、この2つのショートカットは、キーボードで押すには、小指と中指を酷使します。この部分の負荷が右手親指と分散されるだけで、かなり左手を楽にすることができます。

もっとマウスのキーが余っている場合、Enterを割り当てると言うのも効きます。マウスとキーボードの持ち替えが減るので、右手が楽になります。

 

ストラテジとしては、こうです。

・弱い指に強い負荷がかかるものはマウスのサイドボタンに割り振る。
・マウスとキーボードの持ち替えを極力減らす。

これだけで仕事は加速します。

 

テキストエディタは、業務効率化の鍵です。
ただし、単体だけではなく、オフィスソフトと組み合わせるのがキモです。
例えば、文字数を数えながら文書を書く時。出来上がった文書は、一度はWord(google Docs)の自動校正にかけましょう。
なれないうちはボコボコにされると思いますが、つまらないミスはここで大まかに潰してもらえます。
ただ、文章のストーリーやロジックの部分についてはその限りではありません。文書の構造的矛盾はこれらの機能では取り除けません。

なお、一太郎の推敲支援システムなどは、校閲も一部行ってくれるようです。

https://www.justsystems.com/jp/products/justright/?w=plst

とくに、共同通信社 記者ハンドブック校正辞書は正直喉から手が出るほどほしいアイテムです。いくらなんだろう。

https://www.justsystems.com/jp/products/justright/option.html?w=plst


ExcelGoogle Spreadsheetと組み合わせることで、文字列結合や置換などがかなり自由にできます。
特に矩形選択という機能をもったテキストエディタと組み合わせることで、横書き文書の横方向への編集だけでなく、縦方向への編集が可能になります。

Windows標準のメモ帳などでは矩形選択ができないので、適宜テキストエディタを導入するのがいいと思います。
多くのテキストエディタがありますが、日本語の文書を表計算ソフトとワープロソフトで最終的に仕上げる場合、特に規定がないなら(貴方が働いている会社によって使用できるソフトが制限されていたりします)Windowsユーザにはサクラエディタをおすすめします。

https://sakura-editor.github.io/

サクラエディタは老舗なのですが、しっかりとメンテナンスされています。また、GrepSQL連携、キーボードマクロなどの機能を持っています。
それぞれの機能は本体に同梱されているため、メニュー構成などに統一感があり、比較的(ぜんぜん違う機能なのに)操作しやすいです。

Macの方はSubLimeTextなどがイケてるエディタらしいです。個人的にはモジュールの追加が煩雑な印象があり、ちょっと苦手です。後述するLLを使える方にとっては、自分の作ったルールやツールが使える分、基本機能がシンプルでもいずれ最強になるエディタであるとも言えます。

 

最後にLL(ライトウエイトランゲージ)の話をしましょう。

LLはJavaScriptRubyなど(サーバ上ではなくて)ローカル(自分のPC上)で使うのに適している言語。と言うふうに解釈しておきます。
これらの導入も、会社によってはNGが出るので、情報システム部の人に相談するといいと思います。
で、おすすめのLLは? という話になるんですが、どんな環境でもなんとなく使えるExcelマクロが一番つぶしが利くというのが現状の最適解です。
Excelのライセンスがもらえない!? Google SpredSheetを使えばいいよ!

表計算ソフトは数字を足すためのものだけじゃなくて、文字列をくっつけたり離したり一部分を抜き出したり検索したりするためにも使えます。
ただ、セルの中身がぐちゃっていると威力を発揮できないこともしばしばあります。そういうときは、先述の通り、テキストエディタでセルの中身を整形しておく。という一手間を踏む必要があります。

一度作った表計算ソフトのマクロや計算式は、必要になったらまたいつでも使えます。コレは貴方の財産であり、強さの源になるものです。

一流のプログラマでも、出先の環境では普段使っている環境にある便利なアレコレがなくて、フルパワーが出せないときもあるでしょう。
そういう時でも使えるツールはなにか、そのツールで何ができるのか、理解しておくことで死を遠ざけられます。

よき年末進行を。

クリア・エーテル