しっぽをくるん

ぺらねこのにっき

meishi交換は誠に危険な儀式である。

meishiとは、@Biacco42さんが開発した、自作キーボード界でもっとも手頃な自作キットです。

価格が1000円ほどとビックリするほどお安い上に、キースイッチ4個とキーキャップ4個を買えば、工具や消耗品を除いたら他のものはいらないという、非常にシンプルなキットなのですが、ファームウェアの書き換えに対応しており、好きなキーを配置できるなど、一度回路を作った後でも楽しめる非常に好いアイテムです。

 

meishi キット | 遊舎工房

さて、この程meishiを交換する会が行われることになるらしく、自作キーボード界隈がにわかに盛り上がりを見せています。

つまり、俺の持っている最強の技術力を駆使してmeishiをつくって見せびらかしまくってやるぜ。という非常に中学生男子っぽいエネルギーが渦巻いているわけです。

 

さて、meishi交換の競技部門は2種類にわかれ、どちらもゆるいレギュレーションが課せられています。

 

楽しい人生部門

meishiのキットに同梱されている基板を利用するルール

一見見た目をデコレートする部門に見えるのですが、実はmeishiキーボードに使用されているProMicroというArduino互換チップには、フルサイズのキーボードが実装できるだけの余裕があるため、ProMicroの足に直接ハンダ付けしていくことで、ほぼ潜在力を使い切ることができます。

 

 フリー部門

「PCBの外形が名刺サイズの91x55mmであれば何でもあり」

PCB基板、つまり回路を書き込む基板のサイズが規定されている部門です。重なり合わないように敷き詰めた場合、名刺サイズのスペースには、CHOCタイプという薄型のキーが短辺3個、長辺5個配置できます。つまり15キーではこの世界を突き抜けられないんですね。

もう一度ルールを確認しましょう。そう、高さには制約がありません。
このツッコミ待ちみたいなレギュレーションの穴を利用することで、フリーダムさを表現したくなるのが人情です。
じゃあ、このスペースで実用的なキーボードの前例があるのか無いのか探してみましょう。

まずぱっと浮かぶのは、30%キーボードの皆さんです。その中でもお手本にしやすいのは、次に上げるMini Axeだとおもわれます。

kagizaraya.booth.pm

Mini Axeは左右5列3行+3キーでできています。つまり……。

PCBの表面には15キー置けるので、裏側に3キーをもってきて……それを2枚ならべると……もしかして……あれ……いけるのでは?

 

こういうときは即ペーパープロトタイピングです。
思ったとおり、名刺サイズの上に名刺サイズ4枚分のスペースが出現しました。

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キーを並べてみましょう。

ちょっとわからないと思いますが、茶色い部分がPCBだとおもってください。
とりあえずキートップを仮止めしてみましたが……。いけるんちゃうかこれ。 

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さあ後は実装するだけ。実装するだけです(ほんとか)

実際には左面の配線が大変なことになりそうですが、理論はできた!
さあ、進退を決する時は今! とりあえず、ブレッドボードを買いに行くところから頑張ってみたいと思います!