自分にとって最高のキーボード。英語圏でいう”End Game”にたどり着くためには、今まで打ち心地を試したことのない自作キットを買うか、自分で設計するかというかなり厳しい環境でした。
そんな中、遊舎工房さんが店頭でキーボードの触り心地を試させてくださったり、Maker(イベント名です)やコミックマーケットなどで自作キットの販売があったりと昨年末から一気に環境がマイルドになりました。
マイルドになったということは、やる気勢がキーボードを組み立てまくるということです。また、キーキャップもカラフルなものが販売され、白と黒以外のキーで彩られた可愛げのあるキーボードが使われ始めます。
本来は実用品なので、別に目立つ必要はないのですが、自作したワンオフの機体をパーソナルカラーに染めたくなるのが人情でしょう。
kawaiiキーボードうらやましい。でも、ガチ勢がかってるキーキャップのセットは2万動物ゴールドを軽く超えてくる!!
そこでなんとか自力で頑張って可愛くしようと試みたのが、先日紹介したチョコミント色のキーボードになるわけです。
さて、その作り方を簡単に紹介します。まじ簡単そうに紹介しますけど、めっちゃ手数かかるので、一度経験したことないと仕事帰りの余暇時間を1週間分くらい消費すると思います。
ここから手順をかいていくよ!
キー選び
キーキャップはDSAのライトグリーンを選んでください。だいたい皆さんの思っているミントグリーンに近い色です。
Helix5行版の場合は64個必要になりますが、事故ったときのために少し余裕を見て買ったほうが良いです。ぺらねこは遊舎工房さんで購入しました。
キーの刻印(レジェンド)
キーキャップの天面を塗装する関係で、キーの役割(刻印・レジェンド)を書くところがなくなります。
キーマップが固まっていても、覚えるところまではなかなか時間がかかると思いますので、今回は水転写デカールでキーの前面に刻印をいれました。
印刷用データはAdobe Illustratorで作成しました。使い慣れたツールであれば何を使ってもいいと思いますが、印刷時に左右反転が必要なので注意してください。
エーワン 自分で作るデカールシール 透明 はがき 2セット
2列め以外が見にくいのは、まあ初回だしこんなもんだろうという諦めの構えです。無理に完成させる必要はなく、じわじわ完成させればいいやの気持ちで向き合うといいです。
今回使用したデカール自作シートは糊が白なので、印刷するインクの色が黒以外の淡色でも行ける可能性はあります。たとえば、次回やる場合は文字色を黒でなくてチョコレート色にしたいと思っています。透明タイプのデカールを使う場合は、インクジェットプリンタで白が印刷できないことに注意が必要です。非常に薄いグレーなどで代用できる可能性はありますが、自分でやったわけではないので非推奨とさせていただきます。
キートップの塗装
普段使い慣れているVallejoをつかいました。てもとにあった茶色系でチョコっぽかったのがマロンベージュ/ベージュブラウンだったので、そのまま筆塗りしています。
秋葉原だとラジオ会館8階のボークスさんや、ホビー天国さんで取扱があります。
水性塗料なので乾くまでは水で拭き取れますし、乾いてしまえばかなり強力な塗膜になります。また、キーの触り心地があまり変化しないのも特色です。
もちろん、一度乾いてしまえば耐水性がありますので、普段の使用で指が汚れたり、いきなり色が落ちることはありません。ただ、強くこすられるのには弱いので、時々リタッチ(塗り直し)してあげるのが良さそうです。
筆も普段から愛用のMr.BRUSHのNo.000をつかいました。
細すぎず太すぎず、しかも人工繊維なので筆先がバラけにくく、それでいてとてもお安い神のような丸筆です。
GSIクレオス Gツール MB01 Mr.ブラシ 丸筆000号https://www.amazon.co.jp/dp/B002DTDLKW
実は手書き以外で模様を入れている場所もあります。1番左の列(CTRL)などです。
コレはどうやったかというと、ダイソーのネイルスタンプ用のプレート(ボタニカル柄)に塗料を流し、セリアのスタンパーで転写しました。
この手法はかなり細かい柄が転写できてよいのですが、毎回成功するわけではなく、むしろ成功率が悪すぎて特殊キーの一部にしか採用できなかったという方が正確なところです。
もうちょい成功率が高ければ、自分で柄を作って、プレートをエッチングするなどのかっこいいプランも有りました(今はちょっと凍結)
というわけで、全ての種明かしはコレでおしまい。
みんなでチョコミントしましょう(゚、 。 7